防音ルームタイプ REBOX

rebox

2012年03月05日 12:18

REBOX防音ルームタイプです。 いろいろ計画はあったんですが、なかなか

実現させるまでには、結構時間がかかりました。

設置するのは、建物の3階の部屋ですので、階段を上って部材を運び込みます。

ですので、階段を運べる大きさの部材及び、重さの部材に分割できることが

ポイントとなります。 さらに、防音ルームですので、当然 「音」 に対して

特別な、配慮が必要となります。





「音」 で難しいのは、音は空気の伝わりと床や壁からの振動によって伝わります。

ですので・・・

1. 空気の振動をどのように抑えるのか・・・?

2. 部屋の構造的部分で、どのように振動を抑えるのか・・・?

3. BOX内における楽器練習の場合、室内の音の反響がどのような状態が
   最適となるのか・・・?

この3点が主なポイントです。

                                        【木造軸組構造】



1.遮音するだけであれば、壁構造を出来るだけ厚く、重い構造とする方が
  遮音効果はあるのですが、音の反響及び現場での施工性等を考慮した場合
  どのような構造とするのか・・・?

2.既存の部屋及び建物内で2階以上の階段を上って、施工する場合
  施工性を考慮し、どのような構造が良いのか・・・?

3.施工した後、いらなくなった場合・・・撤去できる構造とし、さらに再利用
  出来る構造とすること・・・

4.BOX内で、楽器練習等する場合、室内住環境を考慮し快適となるような
  室内仕上げ材を使用すること・・・

いろいろなポイントがあって、設計検討した結果概要が決まり・・・

やっと、試作品の施工が開始されました。


              【室内仕上げ仕様・・・天竜杉・吸音材パネル組み合わせ】



REBOX のコンセプト通り、リユースが可能なように設計することが重要です。

つまり、部材を組み込み完成させた後・・・分解して、また再利用出来るように

設計しなければなりません。

木造による軸組パネル工法で、組み立て及び分解が、出来る限り簡単なように

設計します。

さらに、新月伐採の葉がらし天然乾燥天竜杉を多用することで、BOX内での

長時間練習でも、人間に対しての快適性、及び楽器等の練習の場合、

音との相性の効果等いろいろな多面的な部分で、「音」を楽しむことが出来る

ように設計することがコンセプトとなりました。


      【パネル構造は、遮音材・吸音材を組み合わせ約100mmの厚みです】



今後、この試作を通し、施工等における問題点の抽出等を検討し、

さらに、音の遮音性能とか、吸音性能等の数値データ化及び快適性を

検証していきます。



今、現在施工中ですので、今後順次情報を公開していきますので

よろしくお願いいたします。


◆ 遮音壁パネル
  http://rebox.hamazo.tv/e1661262.html

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